ストレスは体に悪いと考えると死亡リスクが高まります。

ストレスは体と脳みそが問題に立ち向かうための手助けをしてくれている、このように考えるのが大事です。

ストレス反応の中で、特に不快な思いをしたことがある場合には、そのような症状にも、もしかしたら自分の身を守ったり、困難にうまく対処したり、人とのつながりを強めたり、経験から学んで成長したりするなど、何らかの役割があると考えるのが大事です。

ストレスがない人生を選ぶことはできない

日常のどんなときに喜びや愛情を感じたり、笑ったり、学んだり、目的意識を持ったりしているかを考えてみて、この中で時々、もしくは頻繁にストレスを感じる出来事があるかもしれません。

もしこのときに感じるストレスがなくなったらどんなにすばらしいだろう。しかし現実的にはそんなことはありえません。
ストレスのある人生か、ストレスのない人生のどちらかを選ぶことはできません。どんなことにもストレスはつき物なのですから。
なのでストレスへの考え方を変えるのが、大事ということになります。

価値観を思い出す

ストレスが多い状況のときでも、自分の考えを切り替える必要があります。自分にとって大切な価値観を思い出すと困難な状況でもスムーズに考えを切り替えることができます。

自分の価値観を思い、紙に書き、キーホルダーですぐに確認できるようにしたり、パソコンのモニターに付箋を貼り付けたり、スマートフォンのステッカーに張ったりするのもいい方法です。
ストレスを感じたらいつでも、大切な価値観を思い出し、それにしたがって今何ができるかを、考えてみましょう。

代償を認識する

ストレスへの考え方を変えずに、ストレスそのものを避けるのは、合理的に見えても必ずしっぺ返しを食らいます。
ストレスを受け入れる利点は、目標に向かって頑張る力を見出し、困難であっても意味のある経験を乗り越えることにあります。

ストレスを避ける最大の問題は、そのうちに自分自身や人生に対する考え方までもが、変わってしまうことです。
生活の中でストレスを感じることが何もかも問題と思えてきます。
仕事にストレスを感じれば、こんな仕事はやってられないと、考えます。
結婚にストレスを感じれば、こんな夫婦関係はどうかしていると、考えます。
習慣を変えようとする努力に対してストレスを感じれば、やっぱり無理な目標だと、考えます。
さらに生活のストレスはできるだけ少ないほうがいいと考えていると、ストレスを難じる自分はだめに違いないと思えてきます。
自分がもっとまともだったらこんなストレスを感じなくて済むのにと、思ってしまいます。
このような考え方をしていると、精神的に打ちのめされ、希望を失ってしまいます。

プレッシャーの下ではリラックスよりストレスが役に立つ

ストレスは害になるという情報に翻弄されてしまうと、ストレス反応が役立っているという事実を見過ごしがちです。
プレッシャーもストレス反応ですが、落ち着いたほうがうまくいきそうな場合でも、気合を入れたほうが実力を発揮できるのです。
ストレスを害だと思っていると、実際には効果があるにもかかわらず、ストレスをうまく利用することができなくなります。
ストレスを感じているときに興奮しているしるしだと考えるのは、単純ながらも効果てきめんです。
ストレス反応は役に立つ手段だと考えることができれば、恐怖の状態から、勇気の状態へと変えることができます。
恐怖が勇気へと変わるとプレッシャーの中でも実力を十分に発揮することができるようになります。
ストレスを感じたときにとても役立つようには思えなくても、あえてストレスを受け入れることで、ストレスは役立つものへと変わります。

ストレスのサインを感じたら、試してみましょう。
心臓がどきどきして、呼吸が速くなっているのに気がついたら、それは体がエネルギーを与えようとしているしるしと思うことです。
ストレスによってどんな感覚が生じても、それを無理に打ち消そうとして、あせらないこと。
それよりもストレスのせいで沸いてくるエネルギーや、強さをうまく利用して、今自分がやるべきことに集中しましょう。
深呼吸して体を落ち着かせるのではなく、深呼吸をして、エネルギーが体中にみなぎっているということを意識するのが大事です。

ストレスに強くなるということ

生活の中のストレスはコントロールできなくても、ストレスへの向き合い方はコントロールできます。
またストレスを受け入れるのは勇気ある行動であり、つらいことから逃げずに、苦しみの中にも意義を見出そうとする努力が必要です。
それこそがストレスに強くなるということです。逆境に置かれても平然としているということがストレスに強いということではないのです。

ストレスに強くなるというのは、ストレスを避けることではなく、ストレスを経験する中で、自分自身を積極的に変えていくことなのです。