就寝2時間前に食事をすることは、肥満の大きな原因となります。

食事をすると、一定時間後に消化吸収された糖分が体内に吸収されますが、血液中の糖分、つまり血糖値は食後30分ごろから上昇し、1時間程度で最高になります。このとき、吸収された糖分を運動などによって消費すれば問題ありませんが、就寝してしまうと、基礎代謝よりもさらに3割ほど代謝が低下するため、余分な糖分が血液中に出てきます。

この血液中の糖が血糖ですが、血糖は現金と銀行の預金の関係と同じようなものです。多量に余分な血糖があるということは、現金が多量にあるということで、体は、余分な分はまず、普通預金という、すぐ使える形の脂肪に変えます。普通預金を十分すぎるほどもち、しかも、使う必要がない状態でこれが長く置かれる場合、体は普通預金よりも利子の高い定期預金にしようとします。つまり、血液中の糖分が多く、それが長く保たれるような場合、また、基礎代謝が低下して十分に血糖が消費されない場合、定期預金としての脂肪に変化して、体に貯蔵するという方向に動きます。

だから、夜、食事をし、2時間たたないうちに就寝すると、余分な糖分が血液中にいつまでもある状態となるから、体は脂肪という形で定期預金にするので肥満につながるというわけです。

また、就寝前に多量の食事をすると、消化吸収も遅れます。消化器官に食物が長く滞留すると、翌朝もまだ空腹感が十分に感じられません。そのために朝食を抜いたり、あるいは十分に食べられないといったことが起こります。すると、午前中の体温上昇は非常に遅れます。そのため、午前中に消費されるエネルギーは通常よりも大幅に減少します。つまり、それだけ体に貯蔵された脂肪は燃焼されないということです。

ところで毎日の食事の量はできるだけ平均にすることが大切で、とくに、寝る前の夕食が重くなることは避けるべきです。食事の量が少ないと食べた感じがしない人は多いですが、これは、食べ方にも関係します。

満腹感がどうしても必要な人は、食事のはじめの方で、野菜や汁物を多くとるようにすると有効です。野菜はかなり多くとっても、エネルギーは多くならないので大丈夫です。ただし、果物は野菜と違い、果糖といった肥満しやすい糖類がかなり多く含まれています。そのため、野菜は嫌いだから果物を代わりにと思っていると、摂取エネルギーの量が大きく増えて、肥満につながるので注意が必要です。

もし、夜遅くに食事をする場合はできるだけ軽くし、また、エネルギーの少ない食事にとどめるべきです。ましてや、就寝前にラーメンなどを食べる習慣があると、肥満の大きな原因になり、また、翌日の活力を低下される原因となります。

夜はできるだけ食事を早く済ますとともに、軽い運動などのエネルギーを使う手段を講じるべきです。就寝前に夜食をとる習慣は、健康を害する原因となるから、慎まなければなりません。