脳神経細胞の本能に基づき、脳に悪い習慣を考えると、まず自分さえよければいい、他人なんてどうでもいい、というような利己的なスタンスで物事に臨むことがあげられます。

脳には本来、仲間になりたいという本能があるので、本質的に人は誰かが喜ぶのはうれしいものなのです。しかし、現在社会では、成果主義の台頭で競争が助長され、ともすれば他人はどうでもいい、自分が成果を挙げて認められさいすればいい、という風に考える人が増えている傾向にあります。

脳神経細胞の本能の中でも、脳や思考や記憶に大きくかかわるのが知りたいという本能です。これは脳の原点ともいえます。知りたいという本能の重要性は、赤ちゃんの脳がどのように発達するかを見ると、よく理解できるでしょう。

生まれてきたばかりの赤ちゃんの脳が、情報の伝導路を形成するのに、きっかけになるものがあります。それは、お母さんへの興味です。

自分の身近にいて、自分を守り愛情をかけてくれるお母さんという存在それについて知りたいという興味を持つことが、すべての始まりなのです。

しかし、人並み以上に物事への興味が薄いという人は、注意が必要です。脳の考える仕組みが機能しなくなるばかりか、脳の神経伝達路も、使わなければ衰えていくからです。歳を重ねるにしたがい、物事への興味を失って、何をやっても面白くないと行動量が減ってしまうことがありますが、これは考える力が低下していると同時に、脳の神経伝達路の機能が落ちていることの現れなのです。知りたいという脳の本能に従えば、興味が無いと考えたり、口にしないことが大事です。

また人の話を聞いたり、本を読んだりして情報を得るときに、そんなことは知っていると斜に構えるのも、興味を持っていないのと同じです。聞いたことがあるなと思う話でも、自分がまだ知らない部分もあるかもしれないと考えれば、興味がわいてきます。脳にとっては常に新しいことを知ろうと、前向きに耳を傾ける姿勢を持つことが大切です。